2018年2月21日に発売された《THREE》THREEスキンケアシリーズ。「現代に生きるすべての人に」向けたスキンケアシリーズの、コンセプトや成分についてまとめます。
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「ホリスティックケア」の集大成的なライン
THREEのスキンケアは、植物由来成分を可能な限り配合していることが特長です。そして原料となる植物の多くは、オーガニックかそれに近いそれに近い方法で栽培されていることも特長です。
それはなぜか?
THREEがスキンケアについて掲げるコンセプトがあるからです。
人本来の健やかな輝きを維持するために、いま自分の置かれている環境や状況、生活すべてを見極め、自分自身を包括的にケアする
この概念が「ホリスティックケア」。顔の肌だけをケアするのではなく、体や心まで含めたケアを目指すもの。そして「ホリスティックケア」を実現させるのは、精油や厳選された植物のエキス。肌への効果だけでなく、香りのよさや、テクスチャーのよさなど、すみずみまで「心地よく」「気分がよく」「効果がいい」という三位一体のプロダクトが揃っています。
さて、THREEには3つのスキンケアシリーズが揃っています。
- 《THREE》バランシング シリーズ
- 《THREE》エミング シリーズ
- 《THREE》THREEシリーズ
バランシングシリーズは、「バランスのとれた肌」を目指すシリーズ。水分と皮脂(油分)のバランスを整えることを目指しています。保湿ケアをしたい人、肌のコンディションを整えたい人向け。
エミングシリーズは、「女性らしさと美肌の関係に着目したエイジングケア」シリーズ。女性ホルモン的なところまでアプローチして、若々しい肌に整えることを目指しています。こちらは、そのままエイジングケアがしたい人向け。プレ更年期の女性がターゲット。
そして、THREEシリーズ。ブランド名をそのまま冠していることでも分かるように、THREEのTHREEらしさを追求したラインです。フォーカスしているのは「肌の防衛力」。面白いことに、ターゲットは「すべての人」。性別も、肌タイプも超えたすべての人に向けたラインです。
キーワードは「恒常性」と「自己防衛力」。どんな肌を目指したラインなのでしょうか。
「恒常性」+「自己防衛力」≒免疫力
まずは私達をとりまく環境や時代の変化をおさらいします。
暮らしも環境もストレスフルな毎日を過ごしていると、肌も体も「恒常性(ホメオスタシス)維持機能」のバランスが崩れがちに。疲れが抜けなかったり、アレルギーが出たり、風邪を引きやすかったり、とずいぶんとセンシティブになっている人が多くなっています。
肌で言えば、乾燥しやすくて皮ムケしたり、吹き出物ができたり、赤みが出たりといった肌あれ症状が、ちょっとしたことで出やすくなっている。ストレスだけが原因ではなく、花粉や大気汚染、PM2.5といった環境的なストレスも増加している。
ひとことで言えば「虚弱肌」の傾向が強まってしまっているというわけです。
だとしたら、肌そのものも自己防衛力を組み立て直して、ホメオスタシスが正常に働く、タフな肌へ導くことがスキンケアの使命である。肌のホメオスタシスを維持すること、そのために自己防衛力を高めること。その2点がTHREEのTHREEラインが目指しているところです。
肌の役割は体内への異物の侵入を防ぐこと。外界との境目
恒常性、そして自己防衛力を強くするためには、どうすればいいのか?
答えは、免疫力をアップさせることにあります。
ちなみに……、化粧品にとって「免疫」は使ってはいけないワードの模様です。詳しく調べると免疫に着目しているスキンケアコスメも多いのですが、難しいところですね。
「THREE」ラインのキーはローレル油とフランキンセンス油
肌の防衛力を高めるためにセレクトされたのは2つの精油。
その一つはローレル油。料理でも使われる月桂樹の葉から得られるオイルです。公式サイト内の原料ディクショナリーでは、以下のように説明されています。
料理用ハーブや古代オリンピックの勝者の冠でお馴染みの月桂樹から得られる精油。甘くスパイシーでシナモンに似た芳香を放ちます。
”強さにたいする称賛”という意味で、古代のオリンピックで冠として捧げられていたのもローレル。アロマオイルとしては、頭をすっきりとさせる効果があるそう。また、天然の抗生物質ともよばれるように、抗菌効果や抗ウイルス効果もあると言われています。免疫系にはたらきかける作用もあり、「強さ」というイメージのハーブだと言えます。
もう一つはフランキンセンス油。同じように公式サイト内の原料ディクショナリーの説明を引用します。
ソマリア原産のフランキンセンス(別名オリバナム)の木から採れる、乳白~黄褐色の樹脂から抽出される精油。樹脂系のスパイシーでフレッシュな甘い香りです。古代の首長(呪術師)たちによって宗教儀式や瞑想に用いられていました。イエスキリスト誕生の際に東方の三博士によって、黄金にも値する貴重なものとして捧げられた「乳香」としても有名です。インドや中国では古くからお香に使われていました。
アロマオイルの世界でもメジャーな存在のフランキンセンス油。オーガニックコスメや、ときにはスピリチュアルの世界でも用いられることが多い精油です。イライラした気持ちを鎮めて深いリラックス状態へと整える香りの効果、肌への効果としてはアンチエイジングや乾燥肌の対策などがあります。こちらも免疫力の改善に効果があるとされています。
THREEにちなんで、ボトルの形状も三角形!
ミニマルなデザインもTHREEの人気を支える一つの理由ですが、THREEラインについてはちょっとした遊びゴコロがプラスされているのことも注目しておきたいところ。
クレンジングオイル、トリートメントローション、トリートメントエマルジョンの3品のボトルが、三角形になっています。化粧品のボトルに限らず、三角形のボトルってあるようでない珍しい形です。なぜ三角形にしたかといえば、ブランド名「THREE」にちなんだもの。
3は、「創造」を象徴する数。
たとえば、自然とテクノロジー。感性と、エビデンス。一人ひとりの個性と、時代を示すモード。
相反する「2つの価値」を交差させて生まれる今までにない「第3の価値」を、上質な日常に向けて発信します。
ブランドコンセプトそのままをライン名に冠し、さらにボトルまで「3」にこだわる。”三方よし”という言葉をなんとなく連想させられます。香りよし、こころによし、肌によし。あれ、これってまさにホリスティックな発想ではありませんか!
THREEの「THREE」ラインは、どんな効果があるのか
THREEのユニークな点は、新商品すべてでエビデンス評価をしているということです。それも、どれか一つの成分だけではなくて、製品を使ったエビデンス評価をしている。だから自信を持って商品を世に出せる、というスタンスを貫いています。
THREEラインでも、もちろんエビデンス評価を行っています。評価は【細胞試験】と【ヒトの連用試験】の2種類。その結果についての発表を聞いてきたので、簡単にまとめてみます。
免疫活性の評価:ランゲルハンス細胞の発するタンパク質を測定→120~160%活性
⇒⇒”ゆるやかな活性”が免疫力アップにつながる可能性。
ヒアルロン酸産生効果(線維芽細胞)の評価:細胞生存率、ヒアルロン酸の増加
⇒⇒ヒアルロン酸産生の促進→保湿効果。
・唾液中の免疫グロブリンAがアップ
・皮膚の水分量アップ、バリア機能アップ、メラニン量減少、油分量アップ、ハリアップ
・画像解析⇒クレンジング・乳液:毛穴に効果、クレンジング・クリーム:キメに効果
まとめると「肌の免疫をアップさせ、肌をいい状態にもっていく」のがTHREEのTHREEラインの目指すところです。
精油をはじめ、植物由来のエキスなど、たくさんの成分が配合されています。とはいっても「この精油は効果が高いから、このように肌が良くなる」という単純なコスメではない、という理解をしておくことが必要です。THREEのスキンケアコンセプトは、ホリスティックケア。心と体と肌を一体に捉えているように、そのプロダクトはキー精油を中心にして、様々な成分が最高のバランスで配合されている。
全体が良くなることで、肌もその環のなかで良くなっていく。それが最大の特長です。
最後に。
難しいことを言ってきましたが、単純に「香りがいいから」という理由や、「なんとなくピンときた」という理由で使い始めるほうが効果が出やすいかもしれません。自分にフィットするものって、本能的に目がとまるもの。もしもTHREEのスキンケアに目がとまったり、気になっているのなら、まずはお試ししてみることをおすすめします。
もしかしたら、思っているより疲れていて癒しを求めているのかも。思っているよりも虚弱になっていて、肌が助けを求めているのかも。
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