【レビュー】エレガンス|ヌーヴェルアイズ 14(廃番)冬と春、ふたつの季節を愛せるパレット

ヌーヴェルアイズ14

こんにちは。サファイア蒼樹(仮)のブログへようこそ!

今回は《エレガンス》ヌーヴェルアイズ14についてのレビューです。残念ながら現在はディスコン(廃番)になっているアイシャドウですが、サファイアはとても気に入っていたのでレビューを残します。

ヌーヴェルアイズ14

幻想的なメイクができるヌーヴェルアイズ

エレガンスのアイシャドウを一言で説明するのは難しい。とても美しいアイシャドウパレットだということを伝えようとすればするほど、言葉が陳腐になっていくように思える。

まぶたにのせると確かな美しさが手に入るのだけれど、どこがどう美しいのか、何が美しく見せているのか、と語ろうとすると、途端にすべての言葉が嘘くさくなるというか。

「とにかくタッチアップしてきてほしい」という言葉に結局は集約してしまう。

ただ一つ言えるのは「自分のイメージの中だけにある、生まれてこのかたずっと憧れてきた女性」の輪郭が、わずかばかりくっきりと見えるような手応えがある。このアイシャドウを使うたび(たとえ他の色でも)「そういえば、私はこんな女の人になりたかったのだった」と思い出させてくれるのだ。

あるときは、北欧の森の中にたたずんでいる少女のようなイノセントなイメージ。

あるときは、都会で颯爽と歩く自立した女性のようなクールでスタイリッシュなイメージ。

あるときは、生まれながらに高貴なプリンセスのような気高く華麗なイメージ。

手に届きそうで届かないという以前に、像を結びそうで結ばない、心の中でそっと生き続けている《美女》が一瞬だけ確認できる、みたいな気持ちになってしまうのだ。だから仕上がるメイクも、突飛でも個性的でもないのに、どこかに幻想的なムードが漂うよう。

それはきっと、このアイシャドウパレットが持っている魔力なのだな、と思う。いやブランドそのものが放っている魔力なのかもしれない。

見ただけでときめいて

触れたら こころ満ちたりて

まとえば 新しい自分に出会える

ブランドメッセージにある言葉の通り、ときめいて・満ち足りて・新しい自分に出会える。ヌーヴェルアイズはそんなアイシャドウパレットなのだ。自然、大事な宝物のように慈しみたくなってしまう。

うつろう季節のあわいにある繊細さを掬って

14は2015年2月16日発売。春の新色として発売されたなかの1色でした。同期(っていうのかな?)には13、15がありました、2018年12月現在では13のピンク系バリエのパレットが継続して販売されています。ちなみに13は、メイク好きの人が絶対に見逃さないピンク系。

さて、14です。ヌーヴェルアイズ14

ポイントになるのは右上のピンク、そして左下のペールブルー。

この2色は、見た瞬間に「わぁ♡」となり、まぶたにのせると「わわ♡」となる、まさに胸キュンカラー。思わずドキドキしちゃうような、そんなカラーです。

ピンクは、まるで花びらのような色。そして、ユキを思わせるペールブルー。

まだ雪が残るなかで、ほろっと一輪咲いた梅の花とか、反対に、桜の花が開花したその根元に根雪がひとかたまり残っていた、みたいな情景が浮かぶメイクを楽しみました。

冬と春の季節がうつろう、その間にある季節のはかなさや繊細な美しさをこのパレットから教わったように思います。

まるで詩を読むようにメイクで季節を表現できる、という驚きと楽しさを存分に堪能できました。

サファイアの使い方、2パターンを紹介

パターン1
  • 上まぶたに左上のホワイトをふわっとのせる(キワにはのせなくてOK)
  • 目のキワから二重幅を超えるぐらいの範囲まで右上のピンク。
  • 下まぶたの黒目下に左下のペールブルー
  • お好みで右下のブラウンを目のキワに細く(なくてもいい感じ)

ピンクで春らしさを感じさせながら、目の下にブルーをのせることで「日差しは温かくなってきたけど、まだどこかに冷たさが残ってるな」という気分を楽しむパターンです。

パターン2
  • 上まぶたのアイホールまで、ごく薄く左下のペールブルー(ニュアンス程度)
  • 下まぶた全体は左上のホワイトをごくごく薄く
  • 下まぶたの目尻側に右上のピンクを

冬によくやっていたパターンがこちら。雪の女王を気取ってあえて冷たい目元にまとめながらも、目尻のピンクでやさしさを添えるイメージです。

ヌーヴェルアイズは、決まった使い方がない(専属アーティストの提案はあるけれど、基本的に好きなように使ってほしいというパレット)ことがポイントです。

自由度が高いぶん、使いこなすのが難しいように思えるのはよしあしかなと思います。ただ、発色が全体的にやさしいので失敗も少ないような気がします。それぞれ単色で使ってもいいし、たとえ失敗したって自由に楽しむことを優先させてもいいじゃない、と強く思うのです。

その点ではクレ・ド・ポーのオンブルクルールクアドリnとも共通したものがありますね。

情報【レビュー】クレ・ド・ポー ボーテ|オンブルクルールクアドリn310:品のいい目元になれるパレット

あえて共通点をまとめるなら、大人っぽく洗練されたメイクに必要なのは”自由”を自分に許すこと、そして自由をコントロールすることにあるのかもしれません。

《エレガンス》ヌーヴェルアイズ14についてのレビューは以上です。メイクもののレビューって難しいですよね、感覚に頼らざるをえないから。でもそこがコスメの良さなのかな、とも思います。

最後までおつきあいいただきありがとうございました!

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