”ビューティトレンドby@cosme”より2018年の美容トレンドを反芻してみる・上編

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こんにちは。サファイア蒼樹(仮)です。美容ライターをやっております。

2018年もすっかり締めくくりモードですが、仕事の上では年明けに発売される雑誌の原稿を書いています。年をまたぐ進行は、毎年のことながらヘンな感じです。

冬将軍が本気出すのはこれからだっちゅーのに、すでに「春らんまんですね♪」というノリで作業する必要があるのですよ。

季節感を先取りしているといえば聞こえはいいけど、狂い咲きしてしまう花の気持ちが分かるくらいにはなっています。

さて@cosmeが、今年のビューティトレンドについて発表しています。

参考 ビューティトレンドby @cosme 2018@cosme

なかなか興味深い結果だったので、美容ライター的な寸評をまじえつつご紹介したいと思います。

ビューティトレンドby @cosmeってなあに?

まずはここから。毎年発表しているのかしら?

「ビューティトレンド by @cosme」は、今年話題となったビューティのキーワードや旬な人を、SNS・WEB・雑誌・テレビの情報に加え、@cosmeメンバーのみなさまへのアンケートにより集計し発表するものです。

https://www.cosme.net/beautyaward/2018/beautytrend

ほほう。そうなんだ。これはもうちょっとバズってもいいんじゃなかろうか。

@cosmeメンバーへのアンケートということは「本当に流行した」という体感があるワードが選ばれているということ。

今年の美容・コスメ・メイクの気分をおさらいできるし、来年につながっていくであろう気分もキャッチできます。全部で12個のワードが選出されていますので、ひとつひとつ見ていきます。

今回は上編として、以下の4つのワードを反芻していきますね。

01:ブルベ・イエベ

02:くすみ系カラー

03:ラベンダー色コスメ

04:SNS売れ

01:ブルベ・イエベ

これは流行った! 流行ったっていうより、みんなが取り憑かれてたと言ってもいいくらい、コスメ沼に蔓延していたワードです。

振り返ると2017年のうちからホットトピックになっていた「ブルベ・イエベ」という言葉。正直言って、ここまで一般的な言葉になるとは思いもよらなかった!

それだけ「本当に似合うコスメしか欲しくない」とか「本当に可愛くなれるコスメを知りたい」っていう欲求が高まった2018年、とまとめることができそうです。

流行、というよりもコスメ選びの基準として定着した感もある「ブルベ・イエベ」。SNSのコスメ垢では、自己紹介に必須の項目になっているし、これからは流行ではなく常識になっていきそう。

マキアージュのリップをはじめ、2019年の春新色にはコフレドールの新リップ、ヴィセの新アイシャドウパレットなどなど、ブルベ・イエベに合わせた色出しの商品も続々と登場予定。メーカーの本気にも火をつけたトレンドだと言えそうです。

02:くすみ系カラー

確かにこれは2018年のトレンドだったなあ。「今っぽいオシャレ」を演出してくれる色だからトレンドになったというのが理由の一つ。

メイクブランドからくすみ色が多く出ていたというのも理由の一つ。

でもねえ、くすみ系カラーの最大の特徴は「テクニックなしでもメイクがうまく見える」「使っているだけで分かった感が出る」ってことにあるんじゃないかとサファイアは思います。

くすみ系の色って、ちょっと昔までは「素敵だけど、ブール上がりの顔色になる」とか「狙ってないのにモード顔にしあがっちまった」みたいな発色のものが多かった。流行カラーとして多くの女性に受け入れられたということは、それだけコスメの色出しと製造技術が進化していることの証拠だと思います。

色そのものじゃなくて、色のトーンが流行になったというのも面白いなと思います。2019年は同じくすみ系でも、くすみニュアンスの明るめ色が多く出てきそうな気がします。

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03:ラベンダー色コスメ

えっ!? 流行った!? と思いましたが。ラベンダーって昔っから定番として存在する色だから、根強い人気のある色だよねー、くらいに思っていましたが。

流行ったのか、ラベンダー。そういえばスキンアクアのトーンアップする日やけ止めが人気だったな。

透明感っていうよりも、あれだ、「フィルターかけたみたいに白い肌になりたい!」みたいな気分なんだろうなー、きっと。これはコスメの将来に関わってきそうなポイント。「自分が求めている肌色に、その場でなれるかどうか」ってのが、これからどんどんコスメの判断基準として重要になりそう。

実際、今年発売されたスキンケア商品の多くが「肌の表面、つまり角質を整えることに着目」って言い出していたし。時間をかけなくても、インスタントにキレイにならないコスメは、どんどん置いて行かれる気配がします。

あと「ユニコーンネイル」ってのも流行りつつあるらしい。これは時代の気分として、ファンタジーの世界で遊びたい、とか、ファンタジーな世界観がみんなの可愛いになりつつあるってことかもしれない。これは2019年春夏の盛り上がりのひとつになりそう。

「パステル系ちょいくすみ青みピンク下地」みたいな新作コスメが出てきたら、ブレイクしちゃうんじゃないだろうか。

04:SNS売れ

もうトレンドじゃないよね、SNS売れって。どこの化粧品会社も、SNS施策ありきで広告展開しているし。インフルエンサーなんて、あれよ? 美容ライターよりも100倍くらい丁寧に新作コスメ紹介されている昨今よ。

『撮影用もテスターもご用意が少なくて……』なんて言ってるブランドが、新色の全品全色インフルエンサーに提供してたりとかするよ? びっくりだよ?

実際、撮影の現場でも「YouTuberが紹介するとなんでもかんでも、スゴ売れらしい」という話をよくした一年だったと思います。生活スタイルのなかに、習慣としてYouTubeなりSNSが入ってきている、ということなんでしょうね。まったく時代の変化ってやつですが、こっそりと見守っていきたいと思います。

SNS売れという点では、コスメ沼の住人達の動向も目を離せないですよね。「LIPS」をはじめ、コスメ関連の新しいアプリが台頭してきてるわ、Twitterのコスメ垢が増殖している感があったりとか。

うまく説明できないけど、SNSを通じて、ユーザーが横方向に展開している感じ。

美容のプロ(美容家、エディター・ライター、インフルエンサー、など)の意見が介在しないところで、どんどんコミュニティが出来ているというのも面白い点。

これから雑誌・女性誌の立ち位置も変わってくるんだろうし、どんな情報を提供するべきかってのが来年もガチで問われてきそうです。サファイアもSNS運営、本腰入れようかな。

上編はこのへんでおしまいです。文字しかない投稿ですが、もしも最後までお読みいただいた方がいましたら、お礼を申し上げます。ありがとうございます。次回、中編でまたお目にかかれますように。

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