乳液先行型のスキンケアでおなじみのアルビオン。保湿のエクサージュ、ハリのアンフィネス、エイジングのエクシア、最高峰のアンベアージュと、人生をまるごとおまかせできそうな豊富なラインナップが揃います。今回は「アンフィネスホワイト」シリーズについてご紹介します。
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30代からのハリ対策と美白ケアにおすすめ
アンフィネスは、30代からのハリ対策を目的としたスキンケアシリーズです。エクサージュで保湿はできるんだけど、あと一歩肌をパンとさせたい……、と思い始めたらアンフィネス適齢期。
ハリ対策に加えて美白もできる、それがアンフィネスホワイトです。公式サイトの説明によると、
濁りのない、明るく美しいハリ肌を目指した
エイジングケアシリーズ
ということで、ここから読み取れるのは「濁り」に着目している点です。「濁り」って、何でしょう?
肌の「濁り」とは【肌色のセピア化】のこと
肌の濁り。それって、くすみとは違うのか?と思いますが、くすみのことです。
一般的に「肌のくすみ」というときは古い角質が溜まって反射率が低くなっている、メラニンが多い、血色が悪い、などで説明されます。ところが、アンフィネスホワイトが着目しているのは、ちょっと角度の違うくすみ。メラニンによる表皮のくすみに加えて、真皮のくすみに着目しているのが特長です。
では、表皮のくすみ、真皮のくすみとは一体どういうことなんでしょう。
表皮のくすみは、メラニンが原因
30代に入ったら、メラニンができる原因は紫外線だけではないという知識を身につけて損はありません。
たとえば、ホルモンバランスの変化や、ストレス、生活環境、ごく微弱な炎症などなど、肌の中ではいろいろなことが起こっています。
というか、30年も生きていたら毎日なんやかんやあるものです。そのなんやかんやの影響で、メラノサイト刺激ホルモンというものが分泌されるのですね。
「紫外線を浴びてないのに、なんだか肌がくすんできた?」「たっぷり寝たのに、肌があか抜けない?」と思ったら、それは紫外線ではなく、生きているうえでのなんやかんやが原因になっているかもしれません。
真皮のくすみは、糖化とカルボニル化が疑わしい
さて、表皮だけでなく肌の奥、真皮でもくすみが進行するという事実があります。こちらは、加齢の影響ですね。積み上げてきたあれこれがじわじわと影響するというイメージ。
くすみの正体というべきものは2つ。
1つは【糖化】です。糖化とは、簡単に言うとタンパク質に糖がくっつくこと。するとタンパク質が褐色化、つまり茶色っぽくなって見えてくるんですね。メイラード反応とも言われて、パンをトーストすると茶色くなるのと原理は一緒。
もう1つは【カルボニル化】です。こちらはタンパク質に脂質の一種がくっつくこと。するとタンパク質が、黄色っぽくなって見えてくるんですね。(一時期、資生堂がカルボニル化の研究を盛んにしていましたっけね)
表皮のくすみと真皮のくすみのコンボ=セピア化
表皮のメラニンぐすみ、真皮の糖化くすみ&カルボニル化くすみ。
茶色と褐色と黄色が混ざると、肌色はどうなるか? はい、くすんで見えます。
ということで、30代からの美白には紫外線を防いで、メラニンケアをするだけじゃなく、真皮のコンディションを意識することも大事なんですね。
アンフィネスホワイトの代表アイテムをご紹介
ここでは乳液、化粧水、美容液、クリームの4品についてご紹介します。全部、医薬部外品なので、アンフィネスホワイトを試すときはこの4品からスタートするのがいいと思います。
乳液:アンフィネスホワイト ホワイトニング パンプ ミルク(医薬部外品)200g ¥7000
有効成分はビタミンC誘導体です。肌タイプを問わず、乳液はこれ1種類ですね。アルビオンの美白乳液はとにかく「即効で白さが分かる」のが特長なのですが、これもクリア感あり。
【表皮には】メラニン対策、くすみ対策がメイン。メラニンキャップにも着目していますね。同時に、メラニンを分解&排出を促進する狙いもあり。
【真皮には】線維芽細胞を活性化する狙いあり。肌の最深部からハリを目指すという感じです。
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化粧水:アンフィネスホワイト ホワイトニング パンプ ローション (医薬部外品)200ml ¥7000
有効成分はビタミンC誘導体です。化粧水もこれ1種類ですね。なので、エクサージュ愛好家の人は、はじめ少し違和感があるかも? 保湿感はクリームで調節する方向でしょうね。
化粧水は水分を肌のすみずみにまで浸透させることで、即座に肌を明るく見せる役割かなと思います。キメも整うので、肌のピカピカ度というか輝度が上がるイメージですね。
美容液:アンフィネスホワイト ホワイトサージ ソリューション(医薬部外品)40ml ¥10000
有効成分はトラネキサム酸。ここにきてトラネキサム酸が出てきました。というのも、トラネキサム酸というのは肝斑治療に使用されることがあり、加齢によるシミやくすみ対策として化粧品に配合されがちですね。HAKUとかトランシーノが代表ですが、少しずつ増えている印象。
ほかに面白いのは、ホルモンバランスの変化に着目していること。ホルモンと言ってもメラノサイト刺激ホルモン(プロスタグランジンE2)と、女性ホルモンのバランス、両方を視野に入れているのがポイントです。
部分的なシミ対策というよりも、シミ部分も含めた顔全体のトーンを上げていく、という感じ。
クリーム:ホワイト プラント クリーム(医薬部外品)30g ¥12000
有効成分はトラネキサム酸。美白というよりハリ対策がメインなのかな?という印象です。
基本的には夜に使用するものですが、夏は乾燥が激しくて肌がパサつく=シワっとした老け印象の肌、になりがちなので(その一方でテカったりもするからやっかいですよね)、朝にごく薄く使うのもいいと思います。
うーん、さすがに4品揃えるといいお値段してきますね……。それに「どれか一つ」というよりも、シリーズ使いの相乗効果を利用したいところ。お財布との兼ね合いです。クリニックに通うより安いと思えば安い、のかな……。
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有効成分以外の注目成分をちょこっと紹介
シリーズのスター成分は、もちろん有効成分のビタミンC誘導体とトラネキサム酸の2つ。
そのほかにも「へえ」と思う成分が配合されているようなのでご紹介しておきます。美白有効成分ではなく、あくまでも肌のトリートメント成分とのこと。
■アルピニアエキス:ショウガ科の多年草アルピニアカツマダイに由来。カルダモンとか、月桃とかに近い種のようです。てことは伝統的ハーブですね。メラニン生成を抑制する働きがあるとか。さすがハーブ。
■ビルベリー葉エキス:北欧で自生するベリーの一種。野生種。ポリフェノールたくさん。なので、なんだかんだで抗酸化力があったりするんだろう。
■ダーマルブライト:複合成分です。ドクダミ葉エキスとビタミンC誘導体の複合体。美白というより、健康によさそうな雰囲気を醸していますね。抗菌・抗炎症・抗酸化・美白とかいろいろな働きをもつ成分の組み合わせですが、アンフィネスホワイトでは糖化とカルボニル化対策として配合されているようです。
■ダーマルサージ コンプレックス:こちらも複合成分。数種類のエキスからなる成分ですね。アミノ酸(ヒドロキシプロリン、L-オキシプロリン)サンザシエキス、ローヤルゼリーエキス。これも栄養たっぷり感が出ている成分ですね。コラーゲンとヒアルロン酸の生成を促す働きがあるそうです。真皮ケアのための成分といったところですね。
というわけでアンフィネスホワイトシリーズのご紹介でした。美白コスメって、本当に理屈が難しいですね。でも、理屈で選ぶより使用感を優先、その次にお肌のお悩みを優先して、気持ちよく使える美白コスメを探してみるのがいちばんだと思います。\\では、ごきげんよう//
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