”ビューティトレンドby@cosme”より2018年の美容トレンドを反芻してみる・下編

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サファイア蒼樹(仮)です。美容ライターをやっております。

@cosmeが、今年のビューティトレンドについて発表しておりまして、その結果から2018年のビューティートレンドを振り返っております。

参考 ビューティトレンドby @cosme 2018@cosme

今回は下編です。上編・中編も合わせてどうぞ!

アイキャッチ星”ビューティトレンドby@cosme”より2018年の美容トレンドを反芻してみる・中編 アイキャッチ星”ビューティトレンドby@cosme”より2018年の美容トレンドを反芻してみる・下編

ビューティトレンドby @cosmeとは?

上編・中編でも紹介していますが、今いちどおさらいしておきます。

「ビューティトレンド by @cosme」は、今年話題となったビューティのキーワードや旬な人を、SNS・WEB・雑誌・テレビの情報に加え、@cosmeメンバーのみなさまへのアンケートにより集計し発表するものです。

https://www.cosme.net/beautyaward/2018/beautytrend

「美容まとめオブザイヤー」と言ってもいいでしょう。全部で12個のワードが選出されています。

下編では以下の4つのキーワードについて反芻します。

09:おさぼり美容

10:ドライシャンプー

11:酒粕美容

12:美尻トレーニング

09:おさぼり美容

「サボリーノ」シリーズが登場して以来、”サボる美容”が一般的になりましたね。

「サボりたかったのって、みんな一緒だったんだ!」という、ある意味の共犯関係というか。キレイになるのに近道はなさそうだけど、出来る限りステップは少なくしたいという本音と、それを叶えるコスメがどんどん出てきました。

時短ケアとか時短メイクなんかも、すっかり一般的になりましたね。ここ数年、すっぴん風メイクが流行っていたことも背景にあると思いますが。

このまま、美容ミニマリストが増えていくのか? と思っていた時期もあったのですが、おそらく両極端になっていくと予想しています。すなわち、美容好きはより沼にハマり、そうでない人は美容ミニマリストになっていく。

どちらが正解という訳ではなくて、両方の人々が共存していて、ライフステージだったり心境の変化だったりで、どちらがどちらにもなれるというくらいのゆるさはあると信じたいです。

サファイアの個人的見解としては、おさぼり美容向けのコスメは、化粧品じゃなくて生活雑貨に見えます。便利だけど、ときめき度・胸キュン度が低いのでねえ、あんまり好きになれない。

にも関わらず、使うと「くっそ便利! くっそいい!」って心が叫んでしまいます。これはこれで、きっと乙女ゴコロ。

シートマスクやオールインワン、BBクリームなどなど「これひとつ」系のニューカマーはどんなジャンルで出てくるのか楽しみです。それってつまり、みんなが不便に思ってたことはここだった!っていう答え合わせにもなると思うのです。

10:ドライシャンプー

ドライシャンプーといえば、資生堂の「水のいらないシャンプー」が思い出されるわけですが、コーセーから新製品が出てきたということに、少し驚きました。

しかもスティーブンノルとネイチャーアンドコーという2ブランドで展開。

あとはおなじみサボリーノとかTSUBAKIとかも出していました。

うーん、なぜ今? と思ったのですが、考えられることとしては

  • ジム、ヨガなどに通っている人が割に多い
  • スポーツ(ランとか?)を趣味にする人が増えてきた
  • フェス、コミケ、ライブなど遠征必須のイベントが増えてきた
  • 年々、夏の暑さが増していく
  • 防災意識が高まって準備をする人に受けた
  • 介護の現場で使ったら便利だった
  • 男女兼用で使えるのでとりあえず買ってみた

といったことがあるのではないかと。ほかにも何かあるかしら?

09のおさぼり美容ともちょっと関連していますかね。寝落ちしちゃった次の朝、シャワーする時間もなくて、とりあえず頭だけやっとくか、みたいな。

本当はちゃんとお風呂で洗髪するほうがいいんだけど、取り急ぎさっぱりしたいという「つなぎ美容」「つなぎコスメ」みたいなものも、今年の気分だったんでしょう。夏は苛酷だったしね、みんな忙しくて疲れているしね。

面倒くさいものを面倒くさい、ってハッキリ言ってもいい時代になったということなんでしょう。うん。字が小さくて読めない、ってハッキリ言ってもいい時代だし(←違う)

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11:酒粕美容

酒…粕……だと……?

塩麹がブームだった数年前。それからスムージーとコールドプレスジュースがブームだった数年前。

それを経て、いま酒粕になったんですかい。

酒粕っていうなら、むしろ「甘酒美容」といったほうがいいんじゃないかなー?という若干の疑問はありますが、飲む食べる以外でも、コスメに配合されているってことで酒粕美容になった模様。

飲む美容液、飲む点滴、なんて言われていたのは甘酒じゃなかったっけ? 甘酒と粕汁しか思い浮かばない、サファイアの食に対するレベルの低さが問題なのか。

化粧品では、発酵コスメが盛りだくさんなわけで、メーカーもある程度の製造ノウハウとか持っているだろうし、「酒粕人気っす!」となれば、即座に原料メーカーが本気出すだろうし、なんかこれ、全方向が丸くおさまっている感じに包まれていて、ちょと嫌な感じ。

そういえば、酵素ドリンク離れが進んだのも今年のトレンドの一つでしょう。消費者庁が措置命令を出したりなんかした騒動もありました。酵素ドリンクが抜けたあとの空席を埋めるために酒粕が出てきたってこともあるのかな。

映えないと思うけどね、酒粕。すこし面倒だと思うけどね、酒粕。

12:美尻トレーニング

あれ、あんまりダイエット系の話題がなかったのかな2018年。

美尻トレーニングは確かに流行ってましたねー。日本女性全員のコンプレックス、平たい尻。

平たい顔族なんて、問題無いよーって思っちゃうくらいに、あなたも私も平たい尻族。

美尻トレーニングに限らず「筋肉」「筋トレ」がフィーチャーされたのも2018年の特徴だと覚えておきたいものです。NHKの「みんなで筋肉体操」とか、ここまで話題になるとは!

SNS内の自分と、リアルの自分と、両方を自分として生きていく時代に入ったいま、究極のリアルと自分らしさを表現するものとして、肉体が発見されたって感じを受けました。

肉体の良さって、自分の意志で改造できることで、それが美尻トレーニングや筋トレに目覚める人を増やしているんじゃないかな、と考察しています。来年も考察を続けるテーマだけど。

筋肉って、自己と他者とを区別する鎧だから、その鎧をいかにデザインするかってことなんでしょう。しかも、きちんと結果が出る。「かっこいいカラダにしたい」「恥ずかしくないカラダにしたい」とか動機はいろいろあるけれど、無意識では自分を自分で獲得する手段として選んでいる人も多いんじゃないだろうか。

2019年もこの筋肉フィーチャーする意識は続いていくと思います。とくに美尻トレーニングは2019年も継続して人気だと思います。なぜって2019年は「射手座木星期」。射手座といったらケンタウロス、ケンタウロスといったらお尻と太ももですよ。細くするより、鍛える方面が吉ね。

来年の目標がまだ定まっていないなら「いい尻をつくる」なんてのもアリですね。

さて、この下編で今年の振り返りも終わり。来年またお会いしましょう。

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