”@cosmeベストコスメアワード2019”よりトレンドキーワードをおさらいする

トレンドキーワード

今年も12月に入りました。・・・・・・早い。早すぎる。

ビューティ界の12月といえば、そうベストコスメ。美容誌、ファッション誌、WEBメディア、最近ではロフトのようなショップまで【ベストコスメ】を発表しています。シンプルに「ベストコスメ多すぎない?」なんて思ってしまいますが、とにかく【ベストコスメ】って強力なコンテンツなのだなと実感しています。

さて、そんなこんなで発表されましたのが『@cosmeベストコスメアワード2019』。選出されたベストコスメに関する解説、レビューなどは@cosme本体におまかせするとして、昨年に引き続きまして「トレンドキーワード」について分析していきたいと思います。

12のトレンドキーワードで2019年のビューティを振り返る

2018年とはシステムが変わっていますね。上半期のベストコスメアワードの際に6つのキーワードが発表され、下半期も6つのキーワードが発表されるという方式。

上半期のトレンドキーワードについては、以下の記事ですでにご紹介しております。

@cosme2019美容トレンドを斬る! @cosme 上半期ベストコスメ&トレンドキーワード発表!

2019美容トレンドを斬る! @cosme 上半期ベストコスメ&トレンドキーワード発表!

ちなみに、予想がカスりもしていなくて驚いたのを思い出しました。

そして2019年の新たな試みでしょうか、「ベストトレンドキーワード」が選出されています。それがこちら!(画像はキャプチャさせていただきました)

@cosmeベストコスメアワード2019 トレンドキーワード


ベストトレンドキーワードは「光を味方につける」です。

白肌、透明肌の人気が高いことは納得できますが、上半期でも感じたようになんかピンとこないと思います。「光を味方につけたベースメイク、大好きです♪」みたいなクチコミが多かったのかしら?

『光をはなったような塗れツヤ感』は『作り込んだツヤ感』のひとつなのではないか・・・・・・、と余計なことを考えてしまいました。もっと他にありそうだけどなー。まあいいや。

上半期のトレンドキーワードをざっとおさらいすると

それぞれに対するサファイアの感想については、上に貼ってあるリンクからたどっていただくとして、上半期のキーワードをリストアップしてみます。

  1. リップ!リップ!リップ!
  2. 光を味方につける
  3. まずは一本、棒コスメ
  4. とにかくほしい透明感
  5. お助けブラウン
  6. マルチユースコスメ

1のリップ人気は2019年もずっと続いていましたね。来春からはちょっと目元に遊びが入ってきそうですが、しばらくはリップ人気は続きそう。その他のキーワードは、確かに今年らしいムードといえそうですね。

メイクのトレンドも、みんながみんな同じ方向に進んで「正解」を求めるのではなく、好みやテイストのなかでのトレンド、というイメージ。メイクの指向がムラ化しているというか、SNSやWEB上で「好きなメイクをしている人」が使っているものをみんな使っているような。

サファイアがすっかり40代テイストになっているので、若者のトレンドが見えにくくなっているということかもしれません。ちょっとしょんぼり。

気になる下半期のトレンドキーワードをチェック!

さて下半期のトレンドキーワードはどんなものが選ばれたのか? 例によって寸評しながらご紹介したいと思います。

07 深みリップ

上半期のトレンドに引き続き、下半期もリップの流行が続きましたね。ただ、上半期はイエロー系リップに注目が集まっていましたが、下半期はブラウンリップが大流行。

テラコッタブラウンにプラムブラウン、イエローをブラウンとミックスしたような色まで、とにかくブラウンが人気でした。

代表アイテムとして紹介されているのは、シュウ ウエムラ、UZU、セザンヌ。

セザンヌは納得ですねー。この秋冬の新色がとくによかった。イエベ大勝利みたいな色でしたが、よくぞここまでトレンドカラーを作り出した! あっぱれ!!

08 美容男子元年

元年、と言っていいかどうかは評価が分かれるところですが、確かに2019年は男性向けの美容情報がぐっと大きくなったと思います。それにともなって、男性用のコスメ、ユニセックスで使えるコスメの提案も多々。

背景には「男性美容系YouTuber」が増えたということもありそうですが。

男子が美容(スキンケアやメイク)をすることに対するハードルが下がった、という言い方よりも、「男子がスキンケアとかメイクするのって、べつに普通じゃない?」というように、なんとなーく気持ちがシフトしていったという感触がありました。

このトレンドが、トレンドではなくて、もっと普通のこととして定着していくのかどうか? その点の観察は続けていきたいと思います。要はそのへんのサラリーメンが、さくっとBBクリーム塗るようになったら、文化として定着したと判断してもよさそう。

どうなんだろう、増えるのかな? 好きな人が好きだからやる、ってなるのかな?

いずれにせよ、美容好き・コスメ好きが増えるのならば大歓迎です。

09 自眉をつくる

眉コスメが充実していたような、していなかったような・・・・・・。これサイトの解説によると

太さや細さ、形ではなく、ふわっとした毛感が感じられる眉がトレンドイン。自眉っぽさを追求するために、よりナチュラルにみえるようにつくりこむ。

ふわっとした毛感・・・。2019年に限らず、永遠不変レベルで眉メイクに欠かせないと思うのですが、そうですか、トレンドになったのですか。

代表として紹介されているコスメも、これといった目新しさはないかな。SUQQUの眉パレットとか、確かに大人っぽく洗練されますが(奥行きのある色がいいんですよね~)、お値段ゆえにそこまで人気は出ないんじゃなかろうか。

10 パケ沼さん・色沼さん

コスメ沼、メイク沼じゃなくて? ちょっとずれたところにも沼があったの???

と思ってしまったトレンドキーワードがこちら。

SNSが生活の一部になったことで「コスメを全色買いする」ことが正義になってきていると思います。メーカーさん、とくにプチプラメーカーさんや韓国コスメメーカーさんは、そのあたり上手ですよねー。

全部欲しくなるようなパッケージ、カラーバリエ、デザイン、そしてお手頃価格などなど、これはもう企業努力を素直に褒めるしかないところ。

そしてその企業努力を認めて、コスメに課金しつづける沼の住人さん達にも頭が下がります。

コスメにはやっぱり夢がありました

とサイトの解説はむすばれていますが、お金で変える夢なのだから、課金して課金して、夢と一緒に暮らしていくというのは、なんだか幸せではないですか!

11 効率夜美容

なんといいましょうか・・・・・・「スキンケアのトレンドキーワードをひとつ入れねば」というムードにあふれるトレンドキーワード。

解説分もなんといいましょうか、ここだけスンッとしているような。

現代女性のパワーの源となっています。

そ、そうなのか・・・・・・。まあ、効率っていうか、単純に早く寝たいもんね! 寝落ちするくらいなら、効率的なケアがしたいよなー、としみじみ。

なんかまあピンとは来ませんね、このキーワード。

12 美容がもっと自由に

ダイバーシティ。美容のダイバーシティ化。

2019年は「自己肯定感」とかね、急に聞くようになった言葉だから、そういうニュアンスで選出されているんでしょう。『美容は自尊心の筋トレ』という本もヒットしたし。

とはいえ、トレンドワードとしてはあとひとひねり欲しかった。

うーん。個人的な感想を述べると、まだまだ自由とまではいかないような感触ですが。「自由」って、かなり成熟した状況のことだと思うんですよね。いまはまだその前の「混沌」とか「混乱」とかの段階で、そこここで小競り合いが起きているような状況。

自分が自由に振る舞うだけでは成立しないのが自由のやっかいなところで。自由を認めてくれる人が存在するかどうか、あるいは、自分が自由を認められる心根をもっているかどうか、問いかけが必要かなと思います。

そういえば2019年は「#Kutoo」ムーブメントが起こったことも記憶に残しておくべきでしょう。

『私がいいと思うことを、やってもいい世の中』を目指す機運が胎動しはじめたというか。なんとなく日本の閉塞感とか、息苦しさとか、リアルの本音と建前、リアルでもネットでもキャラ作り、みたいな生き方に息苦しさを感じている人が増えているようにも思います。

美容がもっと自由に、とても結構なことだと思います。

ただし、みんなが自由を選択すると、それはそれでトレンドができにくくなるんだよねえとも思います。ちょっとした自己矛盾を抱えるキーワードかなとも思いますが、それもまあ今年らしい結果なのでしょう。

来年はどんなトレンドが生まれるかな?

新色コスメを見ていると、グリッター感・キラキラ感のあるものが可愛く見えました。

リップばかり見ていたせいか、アイメイクがとても新鮮にうつったり。

スキンケアでは、底上げ系の化粧水がちらほらと。こちらも気になります。

とはいっても、2019年の予想の外れぶりにこりごりしたので、2020年は予想なし、結果を見て楽しむだけにとどめようと思います。

それでは、ごきげんよう。

 

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